行政書士葛飾江戸川総合法務事務所は丁寧に依頼人からの言葉に耳を傾け、親切に接していきます。
そして、皆様が安心して、相続の相談をできるようにしております。
おかげさまで皆様からの口コミや評判も良い事務所として運営させて頂いております。
足立区、台東区、荒川区、墨田区、松戸市、柏市、三郷市の方からもご相談やご依頼を承っております。
相続とは
恐れ入ります。
行政書士の糠信です。
相続とはどんなことを言うのでしょうか…?
「財産についてのことじゃないの…?」
と大まかな予想をお考えになるかと思います。
相続とは、財産の無主物化を回避するために、
死亡した方(被相続人)の財産を、誰かに帰属させるための制度
です。
相続の開始原因
では、相続の開始原因は何でしょうか?
先にもお伝えしましたが、相続は人の死亡を原因として開始します(民法第882条)。
人…、です。
ですから、ペットがお亡くなりになっても法律上相続は発生しません。
相続は人の死亡を原因として開始いたします(民法第882条)。
【民法第882条】
相続は、死亡によって開始する。
相続が始まると何が起きるか
では、相続が実際開始されると、どのようなことになっていくのでしょうか…?
まず、被相続人が死亡すると、その「瞬間」に相続人について相続が「開始」します。
そして、相続人による「遺産の共有」が始まる扱いとなります。
どういうことかといいますと、
どなたかがなくなると、その瞬間に相続が始まり、相続人による遺産の共有が始まる、
ということです。
そう…、このとき既に相続は始まっているのです。
でも、金融機関と何も手続きもしていませんし、何も書類等も作っていない状態ですよね。
だから、それらを全て可視化して、書類等を残したり、手続きをしていくことが相続手続きになります。
当然、相続というのは相続人が被相続人の死亡の事実を知っているかどうかや、死亡届を出したかどうかなどは関係なく発生します。
これは、被相続人の財産をどなたかに帰属させて、相続財産が宙に浮かないようにするためです。
共有とは何か
では、始めに出てきた「共有」という言葉の意味について解説します。
共有とは、
数人が、共同所有の割合である「持ち分」をもって1つの物を所有している状態
のことをいいます。
例えば、
3000万円の家屋をA、B、Cの3人が1000万円ずつ出し合って購入し、共同所有している状態
のことを言います。
そして、今例に挙げたような、不動産などの財産が共有になっていると、後々権利関係が複雑になっていきます(これを防ぐのが大切です)。
さらに、権利関係が複雑になるだけでなく、共有の不動産を売却するためには共有者「全員の合意」が求められ、処分方法も大変になります(民法第251条)。
相続で残されたご家族のことを考えるなら、あまり不動産の共有はお勧めできません。
【民法第251条】
各共有者は、他の共有者の同意を得なければ、共有物に変更を加えることができない。
今回は、相続についてお話させて頂きました。
「相続って何なのか…?」ということは、普段あまり考えることがないと思います。
他にも相続について注意すべきことや予め考えておくことなどもありますので、気になる方は他のページもご覧になっていただけたら、と思います。
もし…、どなたか大切な方がお亡くなりになってしまったら……。
その時は…とても悲しいお気持ちになりますが、お気持ちとは別に、その後の手続きはどうすればよいのでしょう…?
相続手続きは…、大切な方がお亡くなりになった時に行う手続きでございますが、大切な方を偲ぶ間もなく、進めていかなければなりません…。
相続手続きとは
相続手続きとは…、故人の財産を、残されたご遺族の方々へ分配するための各種手続きや名義変更手続きなどを指します。
財産には、預金や株式等の有価証券、家や土地等の不動産等、様々なものが含まれます。
これらの財産をいきなりご遺族の方々へ分配しなければならないのですから、経験したことのない手続きでもあり、とても大変な作業でございます…。
そして、相続手続きは遺言書が残されているか、残されていないかで、手続き内容が変わってまいります。
【遺言書がある場合の相続手続き】
遺言書の通りに財産を分ける方針となる
遺言書の内容と存在を証明するために検認手続きをする(公正証書遺言以外)
【遺言がない場合の相続手続き】
財産は法定相続分で分ける方針となる
相続手続きの全体像
では、相続手続きの全体像を紹介いたします。
・相続人の調査・確定
・遺言書の捜索・遺言書の検認
・相続財産の調査
・確定・相続放棄
・限定承認・遺産分割協議
・所得税の準確定申告(4か月以内)
・相続税申告(10か月以内)
・各種相続(名義変更など)手続き
以上が概ねの全体像でございますが、この中で、所得税の準確定申告と相続税申告は期限が設けられていますので注意が必要でございます。
この二つ以外にも期限が設けられている細かい手続きがございますので、それぞれ期限に注意しながら手続きを進めていくことが大切でございます。